FC2ブログ
QLOOKアクセス解析
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | top↑
素敵なノスタルジー
2013-02-17 Sun 14:09
「ノスタルジー」 

 直訳すると「郷愁」ということになるのだろうか。

 子供時代の懐かしい原風景を思い出すとどうにも涙腺が緩んでしまう。

 一般的に、イメージとして思い浮かべるのは「三丁目の夕日」に描かれる昭和30年代の風景だろうが、僕の少年時代は昭和40年代である、高度経済成長の後半からオイルショックの頃までに該当する。30年代の牧歌的な町並みは徐々になくなり、公害や交通戦争といった近代社会がクローズアップされ、もはや戦後ではないという言葉が語られた時代だ。

 それでも、まだ、周りには微かではあるが「戦後」の雰囲気が残されていた。ターミナル駅の地下道で傷痍軍人が募金をお願いしているのを見た記憶もあるし、近所には防空壕の跡が残されており、その多くは入口付近が閉鎖されていた。僕の通っていた小学校は戦時中の軍事工場の横に建てられていたので、校庭の片隅から時折人骨が発見されたりもした。そんなことを思い出すと、戦後の雰囲気を直に感じることのできた最後の世代ということもできる。

 昔を思い出して懐かしむのは歳をとった証拠かもしれないが、よく語られる「現代は便利さと引き換えに何かを失ってしまった」という論評は「そうかもなー」と思う。

 さて、とある休日の昼時である。
 僕はふと思った。

 (ノスタルジーに浸りたいなぁ・・)

 高層ビルに囲まれて毎日を過ごしていると、「三丁目の夕日」の世界が妙に愛しくなるのだ。

 同時にこんなことも思った。

 (お腹が空いたなぁ・・・)

 こんな思いを一度に叶えてくれるところがある、すでにピンと来た方もいらっしゃると思う。

 (そうだ!ラーメン博物館へ行こう!)

 というわけで、僕はJR西日本のキャッチコピーよろしく新幹線ではなく在来線で新横浜に向かった。

 
 平日の午後、この日の新横浜は生憎の雨模様、駅につき地図を頼りに博物館を探す。迷うこと15分あまり、ようやく見つける。入口はいたって近代的なビルでノスタルジーのカケラもない。

入口

 チケットを買い、いざ入場。

 入口ではチャルメラおじさんが僕を迎えてくれる。

チャルメラ


 1階は博物館の名の通りラーメンの歴史などが展示されており、いたって普通の空間である。一通り見学するといよいよ噂に聞いていたメインである地下のテーマパークへと足を運んでいった。

 階段を降りるとすでにそこには昭和30年代の匂いが・・・

階段

 そして、階段を下りきった瞬間
 まさにタイムトラベル!

 ご存知の方も多いと思うが、浅田次郎の映画化された小説に「地下鉄に乗って」というお話がある。
 主人公が地下鉄に乗るとタイムスリップして自分の父親が生きていた時代に連れて行かれる。地下鉄を降り地上に出た瞬間にそこには昭和初期の景色が広がる。非常に印象的で大好きな場面の一つだが、まさにそんな疑似体験をさせてくれるのだ。

 (おー・・・)

 僕は一人心の中で感嘆の声を上げ

 (なんか、いいなぁ・・・)

 と目を細める。

 そこには見事に昭和の時代が再現されていた。

全景

 夕暮れ

看板

 それにしても感心する。
 この博物館をプロデュースした人はすごい!

 ラーメン博物館であるなら、有名店をいくつか呼んできて出店をさせるだけで事足りる、しかし、それではあまりにも味気ない。テーマパークにしてしまう発想も見事だし、また、そのコンセプトも秀逸だ。この空間なら、年配のお客さんはまさにノスタルジーに浸れるし、若いカップルが行っても、異次元空間として十分に楽しめる。

 テーマパークというとアトラクションという発想になるが、ここにはアトラクションは不要だ、出店しているラーメン屋さんがアトラクションになる。ならば、何が必要か・・それは空間であろう。まさに空間のプロデュース。そして、ラーメンに合う空間はと考えたとき・・それは「宇宙」でもなければ「中国」でもない、「未来」も合わないし「大自然」もマッチしない。「昭和の町並み」という素敵なマッチングを考案した方にまさに拍手である。

 たくさんのラーメン屋さんが地下1階と地下2階に開店している、僕はこの日、地下1階にある店を見逃してしまったのだが、ここでは歩きながら食べる店を選ぶのが楽しい。あらかじめ店を決めていくよりもずっと楽しいと思う。休日は行列するのでできることなら平日がおすすめである。

 小さな心配りとして、食べ歩きができるようにどの店舗にもミニラーメンが用意されている。値段がもう少し安いとさらに嬉しいのだけど・・

 それでも、入場して2時間あまり、僕は「ノスタルジーに浸る」と「美味しいラーメンを食べる」という二つの目的を心ゆくまで堪能し博物館をあとにした。

 お見事! ラーメン博物館!


 一杯目「赤湯 から味噌ラーメン」 選択はミニラーメン

赤湯

赤味噌

 食後に町の中を散策

路地裏

 懐かしい電話ボックス

電話ボックス

 床屋さんです

床屋

 歩いているうちに少し小腹が空いてきます。
 新たなお店を発見。

頑者

 二杯目は 「頑者」のつけ麺

スープ

麺

 ラーメンと映画は好みが十人十色なので、一人で来た方が気が楽かもしれない。トンコツ好きの彼氏とあっさり好きの彼女ではバトルに発展しかねない。

 食後に再び町の中を歩く。
 もう一杯くらいは行けた気がしたが、お腹が減ってなくては美味しくないので次回にとっておくことにしてのんびりと「散歩」を楽しむ。
 
 映画館

映画館

ポスター

 タバコ屋さん

タバコ屋

 スナック

 スナック

 広場ですね

広場

 ちょっした非日常空間の体験は人の心を元気にしてくれる。
 素敵な時間をありがとう。 
 



 
関連記事
別窓 | 随筆 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<<説得力 | つれづれペンペン草  おのみちたかし | 愛しの秘密基地>>

管理者だけに閲覧

トラックバック URL

FC2ブログユーザー専用トラックバック URL
| つれづれペンペン草  おのみちたかし |

検索フォーム

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。