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河口湖探訪記 後編
2012-12-20 Thu 00:01

 悩んだ末にロープウェイの切符を買った僕、このあと天空を目指していくが、晴れていれば素晴らしい富士山の勇姿に出会えるはず、しかし、曇っていればもちろんそれも叶わない。何しろ一時間前まで雨がしとしと降り続いていたのだ。
 旅というものが天候に左右されるのはいた仕方がない、お天道様には勝てない。でも、例えば一生で二度と行けないような旅で目的の景色や憧れのモノに出会えるかどうかは運によるよなぁ。
 
 極限 オーロラに出会う旅!!
 迫力 ホエールウォッチング!!

 なんてツアーでずっと雨だったり、クジラのクの字も見えなかった日には「あーついてないな」となるよね。

 そう思いながら自分の人生での運を思い出してみる。

(小学校の時、少年ジャンプの懸賞で日本で一人にしか当たらないギターを当てたことがあるぞ!)

(大学生の時に、福引で特賞を引いてスキーのセットをもらったこともあったぞ!)

(うむ、なかなか引きがいいではないか!)

(でも交通事故に3回も遭って、そのうち1回は死にかけたしなぁ・・)

(まあ、相殺されて運の強さはプラマイゼロ!)

 などと自問自答を繰り返す。まあ、何も人生を賭けた一大事でもなし、曇っていれば死んでしまうわけでもない。僕はゴンドラへと飛び乗った。

 平日だがゴンドラにはカップルや年配の旅行者の方などでほぼ満員、そして、多かったのは外国人旅行者のみなさん、ゴンドラの中では中国語や韓国語、はてまたよくわからない言語が飛び交い、さながらインターナショナルロープウェイといったところだ。

 こんな時、日本人として思う。

(せっかく外国から来たんだから、富士山見せてあげたいな)
(オー、フジヤマ、ビューティホー なんて賛嘆の声なんか聞けたら日本人としてちょっぴり鼻が高いな)

 ロープウェイは勢いよく天空へ向け出発した。眼下には河口湖の全貌が次第に姿を現す。途中で下りのロープウェイとすれ違う。このロープウェイ、カチカチ山ロープウェイといってゴンドラの上にはたぬきが座っているのだ。

 ものの2分ほどで頂上の駅に到着。

 いざ行かん!

 心も新たにゴンドラを降りて展望台へと足を進める
 一歩一歩期待に胸を躍らせながら
 そして、今 視界が開ける!
 が・・・

 残念! 憧れのマウント富士は雲に隠れているではないか・・・

 僕は落胆し、失望し、はてまた絶望し、しばらく次の行動について思案した。
 まず、富士山のある方角をよく観察。すると雲が流れているのが確認できた。さらに観察を続けると流れていく雲の風上には青空が広がり始めているのだ。

 ここで、僕の精密な頭脳がおよそ16桁の複雑な演算を繰り返した後スーパーコンピューターに負けないくらいの解答を導き出した!!

 それは

(もうちょっと待ってれば晴れるかも・・・)

 という高尚かつ非常に安易な解答であった。
 僕の絶望は希望へと姿を変えていった。

(晴れるまで待ってみっぺ・・)

 ここが一人旅のいいところである。これがもし誰かと一緒の「旅行」であったり団体での「ツアー」であったりしたらどうだろう。

(晴れるまで待ってみっぺ・・)とはならない。

 あくまでも団体行動が優先されてしまう。先日ラジオでこんな話題を流していた。民法とNHKでは何といっても予算と時間のかけ方が違う。民法の旅番組では天候が悪かった時、こうなる。
「晴れていればあの方角にこんな素晴らしい景色が見えるんです!」
と言ってレポーターが晴れている時の写真を見せたりする。
 それに対してNHKは違う。晴れるまで何日でも滞留し、「素晴らしい映像」を撮って帰るのだ。
「さすが国営放送!金と時間のかけ方が違う!受信料は高いが、NHKでしか撮れない映像は確かにある」

 映画やドラマでも「晴れ待ち」というものがあるそうだ。かの巨匠、黒沢明監督は撮影の直前、空を指差し助監督に向かってこう言ったという。

「おい、あの雲が邪魔だな、何とかしろ」

 さすがは巨匠である。

 僕もお金はないが一人旅ゆえに時間は「巨匠」並である。

 というわけで、頂上のカチカチ山の茶店にてのんびりと雲の晴れるのを待つことにした。

 さて、待つこと30分程、眺めていた富士の雲が切れかかってきたのに気づく。

(おっ、来たかな・・)

 僕はNHKのディレクターになった気分でスタンバイの号令をかけた。そしてスタッフ一同(ちなみにボクひとり)が見守る中ついに!美しき富士山がその姿を現したのである!!!

「ブラボー!!!」
「ファンタスティック!!」
「コングラッチュエーション!!」

 スタッフ全員(ボクひとりね)が歓声を上げる。

 目の前に聳える富士山の姿は本当に美しかった、僕は飽きもせずにそれから一時間近くその勇姿を眺めてはスマートフォンで写真を撮った。

 そしてつくづく思った
(やっぱり富士山は日本人にとって心の故郷だなぁ)と。
 そして、海外の人たちに心から誇れる姿だなあと。

 やっぱり「♪ ふーじはにっぽんいちのーやまー」 なのだ。

 僕は富士山を堪能し再びロープウェイで下界へ、心から満足してその日の宿へと軽快に足を進めた。

 ありがとう!富士山!


 ロープウェイ駅から見下ろす河口湖全景

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 頂上にある茶店「たぬき茶屋」

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 姿を現し始めた富士山

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 そして・・

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 その素晴らしい全貌が・・

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 きれいだなぁ・・

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 こちらは帰りの車窓からのちょっぴり不思議な富士山 かさ雲?

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 河口湖

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 今回も素敵な一人旅となりました。

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 また仕事頑張らなくっちゃ・・



 





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