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「G」-クライシス (後篇)
2012-08-16 Thu 22:33
12歳の頃

 宿敵「G」と対決するにあたり、中学生になった少年はある決意を固める。それは「G」について研究を重ねる事であった。
 
「敵をたたくにはまず敵を知らねばならぬ」

 「G」が出現するたびに科特隊のアラシ隊員よろしくスパイダーショットを噴射して戦ってはみたものの、敵はやっつけてもやっつけても仲間を増やし攻撃を仕掛けてくる。まるで分身の術を駆使するバルタン星人である。
 そこで、今度は科特隊の頭脳イデ隊員のごとく少年は研究に勤しんだ。

 時は中一の夏休みの事である。図書館へ足しげく通い、怪獣「G」の弱点を探すべく図鑑を紐解いては研究を重ねた。敵の種類、生態、繁殖、その他あらゆる面を調べ画用紙に記していく。イデ隊員はこの「G」に関する論文を夏休みの自由研究として提出する腹積もりなのである。

 研究を重ねていたある日、科特隊NHK支部より貴重な資料が届いた。教育テレビで偶然にも「G」に関する特集が放映されたのだ。イデ隊員はこの幸運に飛び上がらんばかりに喜んだ。何しろ日本支部図書館の図鑑だけでは情報が足りずに研究が滞っていたところだったのだ。

 NHK支部の研究ビデオは非常に貴重な資料であった。

 映像の内容はなんと「G」を大量に飼育しているという、とある研究所からの報告であった。そこではある部屋で「G」を人工飼育していた。
 
 その数なんと10万匹!!!

 想像するだにおぞましく、イデ隊員は両手で目を覆いながら恐る恐る映像を見つめた。

 10万匹の「G」!!そんな場所が本当にあるのか?

 それがあるのである。そこは、とある製薬会社の研究所であった。つまり殺虫剤の開発と実験のために大量の「G」を飼育しているというわけである。

 映像はまさに恐るべき内容であった。

 部屋の中に何段にも重ねた箱が置いてある。ここがやつのアジトだ、その形状はまさに「G」団地!
 夜行性のやつらは部屋に電気が点いている時はこの団地の中に体を寄せ合って身を隠しているわけだ。この時点でイデ隊員は鳥肌が立ち、背筋が寒く全身震えている。

 研究員の報告は続く、やつの大好物は「甘いもの」という報告が流れる。特に水分を含んだ甘いもの、例えばジュース、例えば砂糖水などが特に狙われるという。

「赤ん坊がミルクを口の周りに着けていると寝ている時に寄ってきたりするんですよ」

 などと想像するにも恐ろしい情報が流れる。
 科特隊本部は緊張に包まれた。
 もしかしたらお菓子を食べた夜、寝ている間に顔の上を「G」が歩いているかもしれないのだ!

(助けてくださーい)

 こうした数々の情報は「G」の恐怖におののくイデ隊員を恐怖に陥れるには充分であった。

 そして、映像はクライマックスシーンを迎えた。

 甘いものを好むことを証明する実験映像が流されたのである。

 箱に入れられた大量の砂糖が実験室に投入されたのである。
 しかし、電灯がついている間は大きな変化が見られない。しかし、次の瞬間である。部屋の電気が消され、闇がもたらされた。

 カメラは赤外線カメラに変わり、恐怖の映像が映し出された。
 何と!10万匹の「G」が一斉に砂糖に群がるのである!!!

(ひえーー!!!)

 もう一つおまけに

(ぎえーー!!!)

 10キロ余りの砂糖はものの30分で消えてなくなるのだ!

(もうだめ・・・助けてください)

 イデ隊員はこの時点で完全に戦意喪失となった。

(だめです・・・戦えません・・・)

 研究を重ねた結果、逆に敵の脅威に完全にやられてしまったのであった。

 そして、その夜・・

 我が基地に怪獣「G」が出現した!!

 しかし、科特隊はスパイダーショットを片手に逃げ惑うばかりである。
 このままではやつに我が基地は占領されてしまう!!

(こんな時にウルトラマンがいてくれたら・・・)

「ウルトラマーン!!」

 少年イデ隊員は祈るような思いで叫んだ。

 その時である!

 天は地球を見捨てなかった!

 ウルトラマンが現れたのである!

 ウルトラマンはM78星雲の方角にある窓から現れた、そして、壁で暴れては街を破壊しつくす「G」をつかまえ、何だかわけのわからないうちにやっつけてくれたのだ!
 まさに「G」退治の専門家、光の国からやってきた救世主であった。

 それは我が家の守り神「家を守る」と言われているヤモリ君であった。
 ウルトラマンは我々の知らない間にこうして怪獣「G」と闘い地球の平和を守ってくれていたのだ。

「ありがとう!!ウルトラマン!!」

 イデ隊員は心の底から感謝し、壁にはりつくウルトラマンに手を振るのであった。

 これ以来我が家では決してヤモリを退治することはない。それどころか神様のごとく厚く敬う存在として大切にあがめられている。

 ちなみに夏休みが終わり、少年の提出した自由研究は「Gのすべて」と題し、二学期の教室の壁に貼り出されたが

「気持ちわりー」

 という誰かの一言と共にクラス中の不評をかったことをここに付け加えておきたい。

 あれから35年あまり経った今もウルトラマンは我が家を守ってくれている。

007_convert_20120816222607.jpg

 ウルトラマンの雄姿 ↑

 ※ 文中、多少の脚色がありましたこと・・ご容赦ください。

 全国の科特隊支部のみなさん、ウルトラマンを大切に・・・


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打ち間違いです
家の中に居るのは、ヤモリですよね。
イモリは両生類ですもんね。失礼しました。
2012-08-19 Sun 00:30 | URL | しのぶもじずり #em2m5CsA[ 内容変更] | top↑
お返事
しのぶもじずり さんへ

コメントありがとうございます。
子供の頃の話で記憶が定かではないので、調べてみたのですが昆虫類を食べるようです。
ちなみにイモリは水中にいるやつで我が家のウルトラマンはヤモリです。
ビバ爬虫類。
2012-08-18 Sat 23:40 | URL | おのみちたかし #-[ 内容変更] | top↑
いもりはGを食べるのですか。
トカゲ(だと思う)が毎晩来るようになってから、植木につく虫が減りました。ビバ爬虫類。
2012-08-17 Fri 00:27 | URL | しのぶもじずり #em2m5CsA[ 内容変更] | top↑

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