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「侘寂駅」 始めました!
2016-08-22 Mon 11:56
 僕は鉄っちゃんの端くれである。

 鉄っちゃんと言っても、乗り鉄 撮り鉄 車両鉄 とそのジャンルは様々だ。

 僕が好きなのは「配線」「ダイヤ」で、構内配線の妙や、ダイヤ改正での絶妙なシフトなどを体感すると心が躍る。

 「なぜこの時間帯にこの行先が?」なんて列車を目にするとその解明に躍起になる、ダイヤには必然たる理由がありその解明はあたかもミステリー小説を読み解くがごとき醍醐味がある。

 そんな僕を惹きつけてやまないもう一つのジャンルが「ローカル線」と「駅」だ。最近流行りの「秘境駅」はその二つを兼ね備えた究極のグルメと言えよう。なんて素敵なジャンルを開拓してくれたものだと牛山隆信氏の功績に心から敬意を表したい。

 さて、北海道を旅した際、旅の途中で何とも趣のある駅にいくつも出会った。

 (ぜひともブログに記録として残しておきたいものだ)
 (タイトルは・・僕の見つけた秘境駅・・うん?待てよ・・)
 (これらを「秘境駅」と称すると著作権に抵触するかもしれぬ・・)

 「何かいいネーミングはないかなぁ・・」

 と考えること46秒くらい・・

 
ふと頭に浮かんだのが 「侘寂駅」。


 「秘境駅」のネーミングセンスを100点満点とすると68点くらいの感じだが、まあ、いいか・・何となく寂しげで、儚くもあり、それでいて文学的ではないか!

 夕暮れ時の寂しさに映えるようでもある、というわけで今回は「侘寂駅」を紹介してみたい。

 牛山氏は秘境駅を点数化してランキングされているが、僕も今回「侘寂度」を5段階とし個人的に評価をしてみたいと思う。

 ちなみに「侘寂度」の基準は

 「寂しげでありながら趣があり、一人旅の途中ホームで空を見上げつつ物思いにふけりたいなぁ」

 これをどれだけ満たすかという、恐ろしく主観的な基準であることを先に述べておきたい。




1 「様似駅」 (JR日高本線)

様似

 駅は国道沿いにあり、それなりのにぎやかさ、駅舎は残念ながら「町の不動産やさん」的な何とも味気ないものである。せっかくの終着駅なのだからもう少し趣があってもいいのに・・

様似終点

 JR日高本線の終着駅である、まず終着駅というだけでポイントが上がる、鉄路の途切れた光景はそれだけで寂しげな雰囲気を醸し出している。うん、ここで★ひとつ加点!

様似駅名

 駅の構内 一面一線の配線、ただし、勾留のための線路があり駅構内に限り複線となっている。ホームの佇まいとしては何の変哲もない。

様似北方面

  「襟裳岬」へはここからバスに乗り換えることになる、ありえないとは思うけど襟裳まで延伸して土日祝日と行楽期間のみ観光列車を走らせればそれなりに需要があるんじゃないかなぁ・・料金を少し高額にして・・なんて素人の妄想です。広尾線の廃止は寂しかったものね、今回の旅で「幸福駅」跡へ行こうと計画するも日程の関係で断念、日高本線はいつまでも残っていてほしい。

様似時刻表


 北海道の一大観光地「襟裳岬」への玄関口である、駅舎も含めてもう少し知恵とお金をかければ素敵な駅になるはずだ。
 というわけで記念すべき初の評価は・・

 侘寂度 ★☆☆☆☆ 



2 「落合駅」 (JR根室本線)

落合

 峠越えのドライブの途中で出会う、道路標識には占冠、トマム、新得といった地名も見える。
 根室本線の駅だが、この辺り一帯は僕の中では石勝線のイメージがあって、本や雑誌を眺めつつ、究極の秘境地帯との認識があった。

 (確か占冠と新夕張の駅間距離は34.8キロで日本最長だったよな) とか
 
 (新夕張と新得の間に普通列車は走ってないからタダで特急に乗れるんだよな) とか

 妄想がふくらんで

 (冬の間、となりの駅まで歩いてみようなんて歩き出したら確実に遭難するな) とか

 そんなイメージのもと車は駅前に到着。


落合駅舎

 僕は「板きれホーム」を想像していたのだが、駅舎は思いのほか立派である、よく見ると木造でなかなか味わいがある。
 この時点で★一つ。

 ホームへとお邪魔する。

 (あっ・・いいなぁ)

 何とも昭和チックな佇まいだ、このまま駅で待っていると蒸気機関車が汽笛を鳴らしながらやってきそうだ。

落合構内1

 僕の大好きな駅のシーンに映画「犬神家の一族」で、事件を終えた金田一耕助が地方の駅から汽車に乗り帰京する場面がある。あの、戦後間もないころの国鉄然としたローカルな光景に心惹かれる。映画では帰京の際のターミナル、確か長野駅だった気がするが、このホームは逆に、金田一耕助が事件を解決するためにはじめて降り立った地方駅・・なんて風情だ。

落合構内2

 石畳風のホームの縁と緑の山々・・ロケーションも素敵だ。

落合構内3

 そして何よりも目についたのがこの「跨線橋」!
 古びて朽ち錆びつつある佇まい、この階段を昇っていくのはお化け屋敷の扉を開くがごとき独特の怖さがあるではないか・・
 この跨線橋で★一つアップ!

落合階段

 時刻表もいいね・・欲を言えば列車の本数があと半分くらい少ないと、侘寂感がより募る気がする。

落合時刻表

 ということで気持ち的には三ツ星をあげてもいいかと思ったのだが、この先を考えてやや厳しめに・・

 侘寂度 ★★☆☆☆




3 「尾幌駅」 (JR花咲線)

 この日の僕は、襟裳岬から黄金ロードを抜け、広大な日高山脈を眺めつつ釧路経由で浜中を目指す。国道は根室本線(花咲線)とほぼ並行しており、走っていると駅入口の案内を頻繁に目にする。それでいてこの日ただの一本たりとも列車と遭遇しなかった。本線といえども実質のローカル線ならではだからであろう。

 そんな中で出会ったのが「尾幌駅」であった。

 (あれ・・・おぼろ・・駅?)

 僕の頭の中に一瞬の混乱が・・

 そう、究極の秘境駅として有名な・・確かランキング1位の・・・

 室蘭本線の「小幌駅」が頭の中に浮かんだのだ。

 (でも、ここは国道沿いだしそんなに密林の中というわけでもないしなあ・・)

 正解はあちらは「こぼろ」駅
 そしてこちらは「おぼろ」駅

 (へーなんか似てるよねぇ・・)

 僕は鉄っちゃんの端くれではあるが、まだまだヒヨコの部類である、マニアックな知識に満ち溢れた諸先輩方には遠く及ばない。逆に言えば、これから先いくつもの新鮮な出会いが待っているとも言える。

 僕は「駅」前に車を停めた。

 「おおー!!」

 「やったぁー!!」

 そこにはまるで工事現場のような砂利の上にポツンと古い客車が一台・・

 僕は東京在住だが、東京にいると「駅前」というのはにぎやかで栄えているというのが常識となる。店があって銀行があって、人がたくさんいて、暗い夜道を歩いていても駅に近づけば光が満ち溢れているというのが当たり前なのだ。

 しかし、この「駅前」はどうだ!!

 自動販売機の一台すらないのだ!

 知識として分かってはいても結構なカルチャーショックである。

尾幌

 いわゆる「ダルマ駅」だ。

 「貨車駅」とも言い、主に廃車となった貨車・車掌車等の鉄道車両を改造して、駅舎として転用したものを指すことは知っていたが実際に見るのは初めてだ。

ダルマ駅舎

 まずは駅前がいい!
 侘寂ている!
 平地であり、国道沿いなので「秘境」のイメージとは重ならないのだが、何しろ「何にもない」のだ!
 表示がなければ駅だとも気づかない。
 工事現場のプレハブ小屋のごとき佇まいである。
 地方にある小さな鉄道公園などに列車を利用した図書館や休憩スペースが置かれているが、それをもっと小さくボロっちくした印象だ。

 けっこう感動( ;∀;)

 では、中にお邪魔してみましょう・・

ダルマ内部

 いいですねぇ!この寂れた感!

 1日いてもおそらく誰とも出会わないであろうこの寂寥感!

 何ならここに1週間くらい寝泊まりして携帯コンロで自炊しちゃおうか感!

 いやぁこいつは拾い物である。

尾幌駅名標

 駅前や駅舎に比べるとホームはけっこう立派だ、趣もある。

 もちろん配線は「棒線駅」だ。

尾幌構内

 時刻表は推して知るべし。

尾幌時刻表

 思わぬ出会いとなった、道東の小さなダルマ駅 味わい深い駅でした!

 侘寂度 ★★★☆☆


 というわけで、書いていると旅の思い出が蘇り楽しくなってきました、僕は半年に一度の休暇を利用して旅に出ます、みなさんおススメの「侘寂駅」があればぜひ教えてくださいね!



 次回は続きをお届けします!















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みんもっこすさんへ

コメントありがとうございました。
ダルマ駅はけっこう衝撃でした。
本当に周りに何もないんです。
工事現場の砂利置き場にポツンとある感じです!
2016-08-28 Sun 00:22 | URL | #-[ 内容変更] | top↑
ダルマ駅ですか・・。
風情ありすぎですね~。
勉強になりました!
2016-08-25 Thu 23:08 | URL | みんもっこす #-[ 内容変更] | top↑

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