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ささやかなハプニング
2015-05-02 Sat 03:02
 最近の出来事

 
 ハプニング

 辞書で調べてみると

 「思いがけない出来事」「突発的な事件」と出てくる。

 人間を長いことやっていると誰でも人生の中で一度や二度のハプニングに遭遇することであろう。

 もちろんそれは「楽しい」ハプニングであってほしい。

 高額の宝くじに当たるなどはもはやハプニングとはいえない範疇かもしれないが、一度は体験してみたいものである。

 逆によくないハプニングにはできれば遭遇したくないものだ。

 僕は人生の中で三回ほど大きな交通事故に出くわしている、これなどもちろん「思いがけない出来事」「突発的な事件」にちがいない。できればこの先出会いたくはない。

 命にかかわるようなハプニングや、人生を狂わしかねないハプニングは謹んで遠慮申し上げるが、小さなハプニングは人生のちょっとしたスパイスになる。


 先月のこと。

 僕は休日にちょっとお出かけをした、場所は上野の国立科学博物館、「大アマゾン展」という特別展示に心を惹かれ春のうららかな日差しにも背中を押されてふらふらと出かけて行った。

 博物館は楽しい、じっくり見学していると2時間や3時間はあっという間に過ぎてしまう、この日の僕も気が付けば閉館間際の5時近くまで、常設展や別館の日本館など合計4つの展示館を心ゆくまで堪能した。

 さて、その帰途、僕は電車に乗ると1日の疲れからものの5分で舟を漕ぎ始める、そして、そのあと20分くらいであろうか電車では珍しく熟睡してしまった。

 目を覚ましたのは偶然だ、扉が閉まり電車が動き始めた。

 通勤電車などでみなさんも経験があると思うが、起きた瞬間乗客はとっさに今どこの駅にいるのかを判断する、窓からの景色、アナウンス、駅名表示など、そして場合によっては飛び起きてドアへとダッシュで駆け出しかろうじて乗り過ごしを未遂で済ませたりするわけだ。

 この時は一瞬自分がどの駅にいるのかが判断できなかった。
 わりと乗り慣れている路線だけにいつもなら経験上すぐに判断できるのだか、この日はなぜか違ったのである。

 (うん?何か違和感?)

 (妙に静かだなぁ・・・)

 僕は寝ぼけ眼をこすりながら車内を見回してみる

 (うん?誰もいないぞ?)

 電車はゆっくりとだが確かに走行している。

 僕は30秒ほどしてようやく事態を飲み込んだ。
 そして頭の中でギャルっぼく自分に問いかけてみた。

 (これ・・・回送電車じゃね?)

 そうなのだ!電車には僕以外誰も乗っていないのだ!

 (やばくね?)

 再びギャル風に心の中でつぶやく。

 電車というのは終点に着くと駅員さんや車掌さんが全ての車両を見て回り、寝込んでいる酔っ払いなどを起こして歩き、誰もいないことを確認してから車庫へと回送していく、皆さんも一度は見た光景であろう。

 それがどうやら何かの手違いで僕は見落とされてしまったらしい。

 ちょっとした「ハプニング」である。

 下手すればスポーツ新聞の社会面の片隅に載っちゃったりする・・程度のハプニングだ。

 昔、こんな事故・・いや「ハプニング」がワイドショーで報道された。

 それはどこかの遊園地で、係員の確認ミスから乗客を頂上付近に取り残したまま観覧車を停止させてしまったのだ。

 細部の記憶は曖昧だが、まだ携帯電話の普及する前の出来事だったと思う、乗客は一晩をゴンドラで過ごし、夜中もしくは翌朝に救助されたというニュースだった。

 僕の記憶が間違いでなければ取り残されたのは中学生の男女のグループ、命に別条はなく助けられたと記憶している。

 この時、不謹慎ながらいろいろなことを想像してしまった。

 (怖かったろうなぁ・・不安だったろうなぁ・・)

 という当たり前のことに始まり

 (でも・・中学生の男女が夜のゴンドラに・・まるでドラマみたい・・ちょっとだけときめいたりして・・)
 (んっ?トイレ!・・・丸一晩だもんな・・誰かが我慢できなくなったら・・こいつはちょっと悲劇だぞ・・)

 などなど・・あらためて不謹慎なことですみません・・・


 さて、今回の僕だが・・けっこう冷静でした。

 というのも、この駅は終点だけれども車庫がなく、一度引き込み線で待機してから折り返すことを知っていたからである。
 これがもし車庫まで回送されて電気も消されて窓をこじ開けて脱出とか、最近の電車の窓ははめ込み式だから出るに出られず携帯電話で助けを求める・・なんてことになるとけっこう大きなハプニングでそれこそ新聞に載ってしまうところだが、まあ、これなら「小さな」ハプニングと笑って済ませそうだ。

 (バタバタしても仕方ない・・このまま待ってよっと)


 時間にして約10分間、僕は誰もいない車両の中で不思議なひと時を過ごした。

 10分後、予想通り、電車は逆方向に動き始め、ゆっくりとホームに滑り込んだ。

 ホームにいた一人が車内の僕に気づいたようなので、僕は軽く手をふって見せた。

 扉が開くと今までの静けさが一瞬にして消え去り、何事もなかったかのように乗客が乗り込み、電車はいつもの空間へと戻っていった。

 長い人生の中でのささやかな「ハプニング」のお話でした。

 おしまい!


 誰も乗っていない車両・・不思議な10分間

空電車

 

 ご迷惑をおかけしてすみませんでした・・






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山の恐怖
きりぎりすさんへ

その方が青春らしくていいですよ、うらやましいです。

僕が学生時代に唯一登った山は尾瀬の燧ケ岳です。
けっこう高い山ですが、天気も良くハイキング気分で登頂に成功。美味しいおにぎりを山頂で食べてウキウキ気分で下山の途中、突然の荒天と雷、おまけに熊に遭遇という恐怖の三段階攻撃を受けてそれ以来山には登っていません。

東京のミシュラン三ツ星の高尾山ぐらいですか。

今では体力が・・・(^^)
2015-05-15 Fri 01:50 | URL | おのみちたかし #-[ 内容変更] | top↑
チロリアンハットにチェックのシャツ,ニッカボッカで青い山脈を唄っていれば「ああ青春」となるのですが…
実際には山の中腹でタバコを一服。頂上で一服。
夜はテントの中で酒盛りするような悪質なクラブでした(反省)。
でも…それこそが青春か。
2015-05-14 Thu 14:51 | URL | きりぎりす #GaenHm5U[ 内容変更] | top↑
逆バージョン
きりぎりす さんへ

なるほど・・熟睡バージョン。
東京の大動脈「中央線」は最近のベッドタウンの拡大から通勤電車が河口湖まで直通しています。東京や新宿から乗車して運よく座れた酔っ払いの方々は不幸にも気が付いたら河口湖という悲劇が繰り広げられます。

高校の山岳部・・・いいですね(^^)
聞いただけで青春のイメージ。
2015-05-07 Thu 00:04 | URL | おのみちたかし #-[ 内容変更] | top↑
私は,おのみちさんの逆バージョンを経験したことがありますよ。
高校生のとき山岳部だった私は,始発で登山口のある駅まで向かっていました。
田舎に向かう下り線は休日ということもあり乗客もまばらなガラガラ列車。
早起きで,まだ寝足りなかった私は横長の座席に横になって寝入りました。
いつからか?何やら騒がしくなってきたので薄眼を開けると…
在ろう事か吊革にぶら下がりながら私を見詰める目!目!目!
何故だか分かりませんが知らぬ間に満員電車になっていたのです。
急に恥ずかしくなり,途中下車してしまったことは言うまでもありません。
2015-05-05 Tue 00:18 | URL | きりぎりす #GaenHm5U[ 内容変更] | top↑

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