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爆弾低気圧ツアー
2015-01-07 Wed 00:00
サンタクロース

 子供の頃に話題となった映画に「八甲田山」がある。
 「天は我々を見放した・・・」である。
 ご同輩の皆様は映像を思い出されて・・
 ご存じでない方は動画を検索の上・・
 臨場感を感じつつお読みいただければ幸いです。

 年末にクリスマス休暇が取れたためひとり旅へ
 ひと月ほど前から計画を立て行先は「飛騨高山」に決定。
 旅の醍醐味の半分は行くまでにある。
 心弾ませながら三泊四日のプランニングをひと月かけて楽しんだ。

 さて、いよいよ明日からという時、テレビからは何やら不吉な予報が・・

 「明日から低気圧が台風並みに発達し、日本海側を通過する模様」

 心配は心配だが中止するつもりなど毛頭無く いざ・・出発!

 朝4時の中央線の始発に乗り各駅停車で松本へ、松本到着は朝の9時。ここから高山行の高速バスに乗るのだが、発車は11時、というわけで松本市内を散策。この時点では雲行き怪しかれども小雪舞う程度。松本城をひとりしみじみと楽しんだ。

 
 松本駅へ到着・・高尾から各駅停車を乗り継ぎ約5時間の旅路

松本駅
 
 小雪舞う「松本城」

松本城

 さて、松本から高速バス上高地経由で高山へ。上高地から乗鞍方面へ向かう頃から予告通り「台風並みの爆弾低気圧」はその猛威を現し始めた。

 大雪

 窓の外はすでに1メートル以上の積雪と吹雪

 (大丈夫かなぁ・・)

 よくぞこんな道を走れるものと感心するくらいの雪の国道をバスは走り続ける。

 
 平湯温泉ステーション

平湯

 吹雪の中かろうじて高山に到着、ルートのかなりの部分がトンネルであったことが無事に着けたその理由であろう。高山の町も雪だが山の中のそれとは比べものにならない。僕は雪の舞う町を散策に出かけた、スノーシューズで来て本当によかったと安堵。初めはスニーカーで来るつもりだったのだ。

 雪の高山の町並みは風情がありました。

 
 JR 高山線 高山駅

高山駅

 高山市街「古い町並み」

古い町並み

 どの店も風情たっぷり

喫茶店

版画喫茶!

ばれん

 地酒の造り酒屋は最高です。

地酒

 道の側溝は雪を流せるようになっています・・雪国ならではの工夫です。

側溝

宿の近く 「テディベア館」 豪雪の中のオアシスのようでした。

ティディベア館


 さて翌日、この日は旅のメインともいえる白川郷へ、もちろん相手は「爆弾低気圧」朝から豪雪猛吹雪である。僕は

 (この雪じゃバスは運休だろうな・・)

 と半分あきらめ気分でバスターミナルへ、6時半に宿を出で雪中行軍さながらに有名な朝市を訪ねるも、店はただの1軒も出ていなかった程なのだ。

 ところが・・
 「バスは予定通り運行しまーす」
 「さすが雪国!」
 僕はバス会社を賛美する。
 しかし、このあとのアナウンスをどうやら聞き逃していたらしい。
 「帰ってこられるかわかりませーん!」

 白川郷へ出発だーい!!

 
 すでに行く途中でこの光景!

爆弾低気圧

 (おいおい・・本当に着くんかい・・)

 猛吹雪の中、白川郷へ到着。
 夏の観光シーズンならば観光客であふれているだろう世界遺産茅葺き屋根の集落も見学する人はまばらである。お年を召したご夫婦などは、見学ルートを10メートルも歩かないうちに引き返してくる有様である。

 だか不謹慎かもしれないが

 (これはこれで楽しみ楽しみ・・めったに体験できないかもしれないじゃないか)

 というわけで、膝上まである雪の中を一人雪中行軍を始めた。

 
 散在する民家もまるで「廃屋」のよう・・

 民家

 見事な合掌造り

合掌造り

 30分も歩いていると体が芯から冷えてきた・・途中にある休憩所で一服

囲炉裏

 囲炉裏はいいですねぇ

囲炉裏端

 さて、雪に埋もれる極寒の合掌造り集落を見学後に事件が・・
 吹雪はさらに激しさを増して風が強いときには10メートル先が見えなくなる「ホワイトアウト」状態である。

 
 バス停付近

遭難?
 
 こちらは前日の高山市内、昼間でも夜のようです。

雪道

 事件とは・・・さあ、予測は見事的中、高山に戻るバスが全便運休とあいなったのである。

 ここからまるで綱渡りのようなスリリングな旅路のはじまり・はじまり!

 スマホを駆使して迂回路を検索、金沢行きのバスがかろうじて動いている、ただし完全予約制。案内所で尋ねると残席はあと1席!さあ、ここが決断のしどころ、金沢に出ると当日の内に高山には戻れないと判明。かといって、このバスを逃せば白川郷に缶詰めになる可能性が高い、天気予報を見るとあと2日くらいは吹雪が続くようだ。宿もとらなくては凍え死んでしまう。金沢へ逃れるか、腹をくくって白川郷へ宿をとるか・・
 悩む中、富山県高岡行の路線バスがあるのを発見!富山を廻れば高山には今日中に戻れる!しかし、来なければその間に金沢行きの座席は売り切れてしまうかもしれないのだ。

 (さあ、どうする・・!)
 
 覚悟を決めた!
 
 (高岡行が奇跡的に来ることに賭け、こいつが来なければあきらめて白川郷に宿をとろう)
 
 もちろんこの大雪の中、路線バスが時間通りに運行している筈もなく、僕は覚悟を決めて猛吹雪のバス停に立った。この便を逃すと次は時刻表では2時間後、その頃には全てのバスが止まるのは目に見えている

 (1時間待って来なければ・・降参だい!諦めます)
 
 すると

 「来た!!」

 僕は思わず声を上げた。
 高岡行の路線バスがな・な・なんと!!定時に来たのである!!(さすが雪国・・)
 僕は感心しながらバスに乗車した(賭けに勝ったぜ!)
 
 約2時間ほどの道のり、高岡に着くと今度は列車で富山を目指す、改札の案内を見ると特急は全便運休、やはりここまでかと諦めかけよくよく見ると、各駅停車は動いていると判明!

 (いいね・・まるで綱渡りしているようだ!)

 ホームの上は猛吹雪である、本当に出るのかと心配する中普通列車が入線。列車は吹雪の中をいざ富山へ、30分程で無事に富山駅に到着。ここまでくればあとは高山線で高山へ一本だ。それでも不安げに列車表示を見る・・高山線は動いていた、僕は安堵の思いで途中駅越中八尾行の列車に身を預けた。ところが・・である、高山線・・大雪のため線路を倒木が100本近くふさぎ、復旧の見込みつかず・・富山-猪谷にて折り返し運転とのこと。

 (おーもはやここまでか・・)猪谷までしか行けず、さらに越中八尾では宿が取れない・・
 
 僕はとっさの判断で今乗ってきた列車に乗り込み折り返し富山駅へ、高山への「帰宅」の可能性はこれでゼロに・・富山にてビジネスホテルを探すことになった。ちなみに荷物のほとんどは高山の宿においたまま・・高山線の復旧を待つも見込みなし。仕方なく宿に連絡し荷物は宅配便で送ってもらうようお願いした(ちなみにこの後高山地方は大雪と停電が続き宅配便が機能し始めたのはなんと10日後・・この時高山に帰っていたらおそらく3~4日は高山市内から動けなかったかもしれず・・富山滞在は結果として怪我の功名かも)


  富山駅前 名物 「路面電車」

富山
 
 さて、このスリルある旅はまだまだ続く。
 翌朝になっても交通機関の大幅な乱れは続く。東京に帰れない危険が出てきたのだ。

 (ここからは鉄道好きの方は地図を頭に思い描いて読んでね、西村京太郎気分が味わえます!)

 引き続きの吹雪で北陸本線がほぼアウト、したがって米原経由もしくは新潟方面経由でも帰れない。するとそこに一筋の光明が・・おっ糸魚川まではかろうじて動いているぞ。

 (大糸線があるではないか!こいつで松本に出れば楽勝・楽勝)
 
 すると富山駅の案内に「大糸線運休・・大雪のため」

 (おおーここでもまたハードルが)
 (負けてたまるかい!)

 僕は脱出口を探して迷路をうごめく、そこに新たなルート発見。
 長野行きの高速バスが動いていたのだ!時刻表を調べ明け方高速バス乗り場に行くと8:50発の長野行運行!こいつに上手い事乗車、長野までたどり着くことが出来た。当初の予定には全くなかった長野「善光寺」のお参りを済まし、この日の宿泊地松本へと向かう。
 
 しかし・・「篠ノ井線・踏切事故と脱線のため運休、復旧の見通し立たず」

 (またか!!)
 
 急遽、松本行の高速バスへと向かう、しかし、そこには長蛇の列、乗り切れなければ長野泊まりとなる。松本に宿をとってあるので今夜もまたキャンセルか・・
 
 さあ、高速バスの運命はいかに!結果は・・特別に「補助席」に潜りこめたのだ!!超満員のバスはいざ松本へ、宿への予定到着時刻はとうに過ぎているため、歩いて宿へ、1時間はかかるらしい、ダメ元で宿へ連絡すると「お迎えに上がります」

 (やったー!!)
 
 ということでこのスリルあふれる3泊4日の旅も最終日の宿にたどり着くことができ、翌日何とか帰京とあいなったのでありました。
 まあ、無事に帰れたから言えることではあるが、「ハプニングもまた楽しからずや」・・ひとり旅ならではの趣深い旅となった、団体旅行ではこうはいくまい。 
 ちなみにやはり高山はその後1週間にわたり交通が遮断され、連泊予定の宿に頼んで送ってもらった荷物が自宅へ届いたのは10日も後であった。結果として高山へ戻れなかったのは正解となった。

 無事に帰れたことに感謝、そして、旅行者にとっては風情ある雪景色も地元の人にとっては大変なものなのだと、その苦労を知ることもできました。(雪国の皆様・・はしゃいでばかりですみませんでした・・)

 今回雪で見学できなかった所はいつの日かあらためて訪れたいと思います。

 次の休暇を楽しみに今年も仕事を頑張ろう!

 ありがとう 「飛騨高山」

 
 最終日は快晴
 高速道路です、いかに積もっていたか・・

車窓

 見る予定のなかった「日本海」

日本海

 見る予定のなかった「長野・善光寺界隈」

善光寺

 山門前のお蕎麦屋さん
 多分「時をかける少女」リメイク版のロケ地

蕎麦屋さん


 最終日「爆弾低気圧一過」の佐久平(鉄っちゃんの憧れ・篠ノ井線姨捨駅より)

姨捨駅

 晴れ渡る北アルプス連峰と槍ヶ岳

北アルプス連峰 

 苦難の末にたどりついた心温まる民宿「深志荘」(1泊2食付・朝食は食べ放題・1000円のクーポン使用にて3900円也) コストパフォーマンスはもちろんホスピタリティー溢れる「おもてなし」の心いっぱいの最高の宿でした。

深志荘

 
 今年もよろしくお願いいたします(^^)

お地蔵さん






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Sha-Laさんへ
コメントありがとうございました。

他のブロガーの方々と違い桁外れに低い更新度のなか、読んでいただけるだけで幸せになります(^^)

今年もお互いに「自分のペース」で頑張っていきましょうね。

小説楽しみにしています。

2015-01-10 Sat 23:42 | URL | おのみちたかし #-[ 内容変更] | top↑
こんにちは。
見たこともないほどの荒れ模様に、
どうなることかと拝読している私の方まで心配になってきましたが、
快晴の中の雪景色は本当に美しいですね。

リアル冒険譚に美しい写真を堪能させていただきありがとうございました。(*´∀`*)
2015-01-08 Thu 19:45 | URL | Sha-La #41Gd1xPo[ 内容変更] | top↑
すごいですね!
miss.key さんへ

桜海老を食べに深夜に相模湾へ!いいなぁ、好きです、その行動力と勢い(^^)

おっしゃる通り、トラブルは最初あせってイライラするのですが、帰れなくても仕方なしと開き直ったところで悟りに変わります、四つから先は本当に笑いです。

仕事などでどうしても帰らねばならない場合を除けば、命に差支えのないハプニングは旅の醍醐味ともいえます。

今回はお金が相当かかってるから痛いですね(^^)。不運の四重奏という見事なブッキング!でも、悲惨な体験をネタにしてしまう所が最高です。落ち込み続けるよりずっといいです。

また懲りずに桜海老に挑戦してください!
2015-01-07 Wed 22:53 | URL | おのみちたかし #-[ 内容変更] | top↑
トラブルも四つも重なれば喜劇
 運休、閉店、迷い道。旅のトラブルは二つ重なると最悪。三つとなるともう頭を抱えるしかない。しかーし、四つから先は数える程に笑えてくる。もうこうなりゃ自棄だ何でもこーい。振り返ればいいネタだ。
 私もやりましたよ。金曜の夜、桜海老を食べに相模湾まで深夜に車でれっつらごー。多摩川越えた辺りで信号待ちしてたらタクシーに追突されたorz急遽足止めとなるも深夜も深夜、幹線道路で身一つで放り出されても宿もなく、行く場所もなく、一時間歩き回ってやっと見つけた小さな駅前。週末の夜、宿に空室は無く、深夜営業の店もなく、結局ネカフェの隅にかろうじてもぐりこみ、椅子に座って夜を明かす。次の日、車屋につくのは昼だといわれて朝からまた待ちぼうけ。暇つぶしに散歩してたら迷った。昼から二時間も過ぎて車屋へ。レッカー屋代7万円要求される。応急処置の間また二時間待たされる。トドメは帰り道渋滞に嵌った。事故らしい・・・。
 ね、笑うしかないでしょ?
2015-01-07 Wed 21:44 | URL | miss.key #eRuZ.D2c[ 内容変更] | top↑

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