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♪ 雪が降ーれば思い出すー
2014-02-15 Sat 00:00
12歳の頃

♪ 夏が来ーれば思い出すー と言えば 唱歌 「夏の思い出」。

 人は何かを見ると幼き日を懐古するものらしい。

♪ 雪が降ーれば思い出すー

 この2週間で都心は2度の大雪に見舞われた。
 生まれてから記憶にないくらいの積雪である。

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 大人になると雪は得てして厄介者になってしまう。

「通勤めんどくさいなぁ」
「雪かきって腰に来るんだよなぁ」

 けれどもこの大雪は久しぶりに僕を童心に帰らせてくれた。
 僕が夜中に家の前に出るとそこにはまさにパウダースノー!
 足を踏み出せば何と腰までスボリとはまるほどの積もり方である。

雪の夜

 我が家は山の上にあり、こんな雪の日は車の通りもほとんどないのである。
 自然と笑みがこぼれ新雪の上に大の字で寝転がり暴れてみる。

「雪、なかなか楽しいじゃないか」
「静かで幻想的な夜の景色もおつなものだよな」

 などと先ほどの厄介者への悪口などどこ吹く風で、この白銀の世界をキャッキャキャッキャと喜びながら転がっては童心に帰り楽しんだのであった。

 
 さて、雪が大好きなのは何と言っても犬と子供である。

 小学校の頃は雪が降ると授業を取りやめて雪合戦をすることがよくあった。
 降りしきる雪と学校ならではの校庭一面の銀世界に子供たちは気持ちを高揚させる。

 先生の一言をワクワクしながら待つ。

「よし、次の時間は雪合戦にする!」

 教室から大歓声が上がる。

 子供たちは校庭に飛び出していく。

 こうした「特別カリキュラム」は学校全体の総意で行われるというよりは、担任の先生の裁量で決断されていたようで、僕らの担任のU先生は若い男の先生ということもありその決断は早かった。
 そういえば、隣のおばあちゃん先生が担任していたクラスは普段通りに授業が行われており「お前のクラスいいよな」などと羨ましがられたものである。

 僕らのクラスはどのクラスよりも先に校庭に出たので足跡のない新雪の中を思う存分に駆け回ることとなる。小学生にとってこんなに楽しい時はない。

 男子も女子も歓声を上げて走り回る。

 特にルールもなく自然発生的に雪合戦が始まった。

 その時、我がグループの愛すべき悪ガキA君が仲間たちに向けて一つの提案を行った。

「おい、みんな、雪の中に石を入れないか」
「えー当たったらまずいんじゃない?」
「雪で周りを固めれば大丈夫だよ」
「そうか」
「それでどうするの」
「好きな女子に当てる!」

 非常にアホで単純な、かつ、よく考えれば悪質なサジェスションである。
 しかし、思春期に足を踏み入れた少年たちにとっては非常に魅力的な提案である。
 いつの世も少年男子は好きな女の子に素直になれず、気を惹こうとしてはいじわるをするものなのだ。

「よし、やろうぜ」
「おれも」

 この提案はたちどころに5名の同意を得て実行に移された。
 僕たちは石を詰めた雪玉を作っては女子の陣地へ向けて投げ込んだ。
 何とも言えぬ興奮と高揚感に体が火照ってくるのがわかる。

「おい、楽しいな」とA君。
「うん」とみんな。

 その時である、雪景色の中に誰かの泣き声が響いた。

 誰かの投げた雪玉か、もしくは雪が剥がれた石がある女子の頭部を直撃したのである。
 あろうことか出血までしているらしいことが他の女子の緊急報告からも判明した。

「やべぇ」

 僕らは互いに顔を見合わせると事態を察してすぐさま投球を中止した。
 よく考えれば、石を大量に投げているわけで、このような「事故」が起こるのは十分に想定の範囲内ではあるのだが、そこはあさはかな少年たちである。

「こんなことになるなんて・・」と顔を青ざめるばかりであった。

 30分後、僕らは教室という法廷で被告人の身となった。

「石を入れたものは正直に前に出なさい」と担任のU先生。

 僕ら計6名はおずおずと名乗りを上げて黒板の前に並ばされた。

「全員、謝罪!」

 先生の一言に僕らは、端から一人ずつ、石が当たった左のおでこに絆創膏を貼り保健室から戻ってきたYさんに謝ることになった。

「Yさんごめんなさい、もう2度としません」
「石を投げてすみませんでした、ごめんなさい」

 クラス全員の前で公開謝罪である。
 そして、最後にU先生からとどめの懲罰が僕らに下った。

「2度とやらないよう・・全員ビンタ!!」

 というわけで、僕らは端から先生の往復ビンタを一人ずつくらうことと相成った。
 現在ならば「体罰」ということで許されないであろうことだがその時の僕らは全員

「しかたないよな、100% オレ達悪いし」

 ということで、全員納得ずくでこの往復ビンタを味わった。

 不謹慎かもしれないが、この時のビンタが気持ちの良い思い出として僕の心に残っている。

 体罰は決して良いことではないが、逆にこの時優しい説諭だけで許されていたなら僕はきっと今でもYさんに対する罪悪感を引きずったまま生きているような気がするのだ。
 ビンタをもらうことで一種の「罪を償った感」があり、それが僕の心からうしろめたさを拭い去ってくれた思いがあるのだ。けがをしたYさんには申し訳ないけれど・・

 そして、僕らはしおらしくもある種すっきりした気持ちで自分の席に戻ったのであった。


「体罰」はいけないと思うが、これは今思い出しても僕には「体罰」だとは思えない。


♪ 雪が降ーれば思い出すー

 小学校の6年間で先生にビンタをくらったのは後にも先にもこのときだけである。


教訓・・雪玉の中に石を入れて投げるのは危険なのでやめましょう。


雪合戦

叱られる








 

 
 
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はじめまして
みゆきさん へ

はじめまして。
あたたかなコメントありがとうございました。

読んで下さったご縁を大切にさせていただきます(^^)

学校での冬の思い出はストーブ当番ですね。ダルマストーブ最後の世代になるんです。

朝一番に登校してコークスを主事室でもらい、友達が来るまでに教室を暖めておくのです。

朝一の誰もいない教室が何ともいえず凛として、気持ちよかったなぁ

そんな思い出があればまた聞かせて下さいね😄

では。
2014-02-15 Sat 22:35 | URL | おのみちたかし #-[ 内容変更] | top↑
雪 大変でしたね(^^)
miss.key さんへ

いつもコメントありがとうございます(^^)

今日も仕事で足をびしょびしょにしながら出勤しました。

非日常的な光景はなぜか不思議な気持ちにさせてくれますよね。

雪は眺めているだけなら最高です。
冬は嫌いではないですが流石に春を待ちわびる今日この頃です。

春よこい!🌸
2014-02-15 Sat 22:13 | URL | おのみちたかし #-[ 内容変更] | top↑
懐かしいです
初めまして、こんばんは。
ブログランキングから、たまたまお邪魔して、
リズム感の良い文章に引き込まれ、
そのまま最後まで読んでしまった次第です。

たかしさんの懐かしいお説教の思い出は、
私はされるのを見ていた方ですが、
やはり叩かれたのを見て、
自分の体ではないのに、「痛い!」と言う
意識は残っていて、
悪いことをしたら、こんなにも「痛い」のだと、
心と体で覚えたような気がしています。
先生への理不尽感も一切ないです。
清々しい思い出です。

ちなみに、私の小学校の担任の先生も、
暇さえあれば、校庭で、
サッカーだの、雪合戦などしていて、
他のクラスから羨ましがられた口でした。

心が温かくなる文章を読めたこと、
感謝です。
ありがとうございました。
2014-02-15 Sat 19:36 | URL | みゆき #NFLcasx2[ 内容変更] | top↑
こちらはもっと狂暴
 こんにちは。
 雪が降ってしまいましたね。おかげでこちらは2:30起きの睡眠2時間。休み返上です。ぐがぁぁぁ。仕事の最中にこんな事出来ちゃうような職場なんですけどね。
 私も似た様な経験ありますね。もっともこちらは雪の球じゃなくて泥の球。真夏の泥玉合戦。最初は遊び半分でしたが、そのうち熱くなってきて、収拾がつかなくなりました。勿論後半は石つぶて入り。まさに血を見る泥仕合。
2014-02-15 Sat 09:42 | URL | miss.key #eRuZ.D2c[ 内容変更] | top↑

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