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下町文学散歩
2014-01-28 Tue 00:22
明治の二大文豪といえば言わずと知れた「漱石」と「鴎外」である。

鴎外に初めて触れたのは多くの人と同じように「舞姫」だった。
高校の教科書に載っていた。
文語体なので高校生にはちょっぴり読みにくいのだが、短編ということがハードルを下げてくれる。

太田豊太郎は留学先のドイツで踊り子エリスと出会い恋に落ちるが、それは官僚としてエリートコースを突き進む彼にとって許されざる恋であった。帰国して出世の道を選ぶか、異国に残り恋人と茨の道を歩むか、人生の選択に思い悩む主人公の姿は純朴な高校生の胸を揺さぶったものだ。

「僕もいずれエリートコースと恋人の板挟みにあって悩んでみたい」

青年はそんなことを妄想する。

漱石の作品で一番印象深いのは「それから」だ。

30歳の主人公長井代助は仕事も結婚もせず親の援助を得て高等遊民なる生活を送る。そんな彼が好きになったのが親友平岡の奥さん三千代、二人が結婚する際に自ら身を引くのだが、結婚後の不遇な三千代の姿を見ていく中で、初めて心に火がつく。親友から三千代を「奪う」が平岡には「絶交」され、身内には「絶縁」される。三千代への愛と引き換えにすべてを失った代助は夏の日差しの中、職を求めて歩き出す。

このエンディングがかっこいい。30歳のニートが愛を手に入れた代償に今まで苦労したことがなかった「生活」という「うすのろ」の中に意を決して飛び込んでいく。愛がニートを断ち切らせるのだ。

「うーむ、僕も禁断の愛に溺れる主人公を演じてみたいものだ」

ちなみに実写で映画化されているがこちらもなかなかシュールで面白い。

さて、冬のある日、そんな文豪たちの気持ちを味わうべく散歩に出かけた。行く先は下町の通称「谷根千」谷中・根津・千駄木界隈である。東京に観光に来る方がもし読んでくださったなら、ぜひともお勧めしたい散歩コースである。最も東京の下町の良さを味わえるところです。


スタートは御茶ノ水駅

聖橋

徒歩で10分ほどで学問の神様菅原道真公を祀った「湯島天神」へ、僕も高校受験の時に訪れた思い出があります。

湯島天神

この日は平日なので混雑はそんなでもなかったが、正月の三が日などは前に進めないくらいの混雑になります。そして、何と言っても盛り上がるくらいに提げられた絵馬の数々、すべてに受験生の願いが込められていると思うと感慨もひとしおです。

絵馬

それにしても初めに掛けられた奥のほうの絵馬は・・

絵馬2

せっかくなのでおみくじを引いてみます。結果は・・

大吉

お正月はサービスで「大吉」は多めに「凶」は少なめに入れておくと聞きますが真偽のほどは・・ちなみに僕は人生で一度だけ「大凶」を引いたことがありました。高速道路を使っての旅行中だったので、ものすごく安全運転で行きました。

参拝

大吉に気を良くしつつ根津・千駄木へと足を進めます。この辺りの散歩道の特徴は「坂道」です。さまざまな坂道がその名の由来とともに散歩に深みを与えてくれます。

暗闇坂

暗闇坂

暗闇坂 案内

実盛坂

実盛坂

実盛坂 案内

団子坂

団子坂

根津裏門坂

根津裏門坂

根津神社に到着 なかなか立派な神社です

根津神社

お参り

お参り

さて、ここからの界隈が今日の散歩ルートのメイン「文豪たちの夢の跡」になります。漱石や鴎外の作品に出てくる町名や地名が次々と現れ、文学好きの方なら歩いているだけで楽しくなるところです。

夏目漱石 旧居跡

漱石旧居

夏目漱石

猫である

猫である

森鴎外 記念館 はかつての鴎外の住居「観潮楼」の跡に建てられています。

観潮楼跡

鴎外先生のオブジェ

森鴎外

観潮楼

美人画で有名な竹久夢二記念館

竹久夢二

鴎外記念館はうかつながら初めての来訪、官僚であり文学者であった彼の生涯は大変なこともあったとは思うが、様々な文学者の中では恵まれた人だったのではというのが僕の感想です。

ここからは谷中へと向かいます。谷中は巨大な谷中墓地を中心に下町の風情があちこちに残るまさに「江戸」の香りのたちこめる町です。昔ながらのたたずまいの商店がやさしく迎えてくれます。

灯篭

招き猫ショップ「谷中堂」

谷中堂

昔ながらのおせんべい屋さん

おせんべい屋

お寿司屋さんのショーウインドウにあったミニチュア

寿司屋さん

谷中の町名を説明した案内板

谷中町名

谷中銀座商店街

谷中銀座

商店街のマスコット 谷中招き猫

谷中猫

さて、お腹も空いてきたので・・この日は商店街でおかずを買って食べようと決めていました。お総菜屋さん発見!値段も予想通りリーズナブル!コロッケ30円!目移りしてしまうほどのラインナップです。

お総菜や

コロッケと肉団子、ゲソ揚げを購入、さらには焼きおにぎりをニケ、スーパーで「濃いお茶」も買いました。さすがに歩きながら食べることは難しく「どうしようかな」とブラブラしていると路地裏に小さな公園を発見。「よし、ここだ!」ということで、午後のうららかな日差しを浴びつつ、豪華な昼食を楽しみました。

コロッケ

大都会東京は6年後のオリンピック開催に向けて更なる都市開発が進んでいくことは火を見るより明らかですが、こうした昭和の趣を残す町並みが無くならずにいつまでも残っていくことを願ってやみません。

今年もいい1年になりますように!

招き猫









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いいですね
ポールブリッツさんへ

渋いですね。
鴎外は翻訳でも有名ですからね。

僕の好きな作品は「最後の一句」「高瀬舟」です。テーマを簡単に説明すると、「人間は自分の気持ちに正直に突き進めば心に濁りなし」といったところでしょうか。

2014-02-01 Sat 23:51 | URL | おのみちたかし #-[ 内容変更] | top↑
翻訳ですが、鴎外では「即興詩人」が好きです。

前にテレビでアンデルセンの特集を組まれたとき、どきどきしながら見ていたのですが、即興詩人の「そ」の字も出ないままに番組が終了してしまったのには参りました。このことについては「世界ふしぎ発見!」をまだ許しておりません(笑)
2014-02-01 Sat 18:31 | URL | ポール・ブリッツ #0MyT0dLg[ 内容変更] | top↑
情けない終末
miss.key さんへ

佐野元春さんに気が付いてくれて感激です。
「生活」といううすのろがいなければ・・・
名フレーズですよね。

ニューヨークの街角の光景が浮かんできます。

あっ、今回のテーマと全く正反対ですね(笑)

コロッケ最高においしかったです。
2014-01-29 Wed 02:22 | URL | 尾道貴志 #-[ 内容変更] | top↑
コロッケ30円がノスタルジーを掻き立てるのですな
 こんにちは。
 背負わずに済んでいた「うすのろ」を自ら背負ってなお一緒に生きて行きたい程の女性との出会い。そんな出会いなら私だってしてみたい(切実)。
 女性がどうかは知らないが、男は子供が欲しくて女性を好きになる訳ではなく、女性を好きになり一緒に暮らした結果として子供が生まれます。それまでは女性は女性である事のみで男を引き付け、労働を強要するのですから、実は魔物じゃなかろうか。もっとも、魔物の張る罠に掛かりたくて掛かる男も、なんと言いましょうか・・・どっちもどっち?
 でも三代子さん、乗り換えても不遇は変わらない気がします。その意味で、美代子さんの魔物っぷりもイマイチ弱そう・。・;私「それから」読んだ事が無いので、大目に見てやってください。m(_ _)m
 ところで、「うすのろ」とは佐野元春さんの「情けない週末」から来てるんでしょうかね。でもって「終末」はこれにひっかけてる?
 コロッケ一ケ30円。やっすいなぁ。近所の肉屋さんも昔は30円でした。今では一ケ60円。まあスーパーのぼったくり価格に比べれば半額なので良心的ですけどね。あ、ここにも「うすのろ」が・・・。
2014-01-28 Tue 07:30 | URL | miss.key #eRuZ.D2c[ 内容変更] | top↑

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