FC2ブログ
QLOOKアクセス解析
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | top↑
天文学者になれば良かった
2013-09-23 Mon 00:00
糸川博士


最近のお話

 中学校1年生の頃

 友達に天体望遠鏡持っているU君がいた。
 ある冬休みの日

「天体観測するから家に泊まりに来ないか」というお誘いを受けた。

 中一の僕にとって非常にワクワクする招待である。友達の家に泊まりに行くのも初めてなら、そのイベントも「天体観測」、僕は親の許しを得てこの素敵な外泊に胸をときめかせて参加した。

 参加者は僕を入れて5名ほど、埼玉県の郊外にあるU君の家は大きな庭が有り、僕の住んでいた東京よりも星空が綺麗だった。

 U君は知的で、それでいてとても優しく、僕らに「天体観測」の楽しさを教えてくれた。

「あそこに見えるのが天の川、あとオリオン座の三つ星の下にぼやっとしたのが見えるだろ、あれがM42大星雲だよ」

 「おーー!」

「M78星雲なら知っているが、M42があるのか!」
 僕らはU君の説明を受けては感嘆の声を上げ、代わる代わるに望遠鏡を覗き込んでは初めて体験する「天体観測」に夢見るような時間が過ぎていった。

 この時以来、僕は宇宙や星が大好きになった。
 僕は完全に文系人間だが、もしも生まれ変われるものなら「天文学者」になりたいと思う。

 それだけ宇宙は魅力がある。

 無限の星があれば、無限の生命が存在する。地球上にあるすべての砂粒の数よりも、星の数の方が多いのだ。なぜなら、星の数は無限で、砂の数は有限だからである。
 無限の星の中に地球だけしか知的生命体がいないというのは確率論的にほぼありえない。宇宙人などいないという人は多いが、それはまず間違いである。
 あまりに遠すぎて出会えないだけなのだ。

 サハラ砂漠に二匹のアリがいても出会える確率が低いのと同じだ。では、出会えることは果たして不可能なのか。そんなことはない、今の地球の技術では難しくても、他の天体に地球のものさしでは測れない技術があるかもしれないからだ。

 砂漠のアリも、どちらかが空を飛べれば出会える確率は一気に何百倍にもふくれ上がる。

 未知の生命体との出会い・・そんな「夢」と「希望」を体感させてくれる場所があるというので出かけてみることにした。

 「宇宙科学研究所」
 
 神奈川県の相模原市にあるこの研究所は「JAXA」の研究施設として一般にも公開されているのだ。名前もかっこいい、「科学特捜隊」や「ウルトラ警備隊」が出入りしていそうだ。
 折しも、この日は先日失敗に終わった、惑星分光観測衛星「イプシロンロケット」の再発射の日であり、研究所ではパブリックビューイングが行われるという。

(これは見に行かねば・・)

 ということで僕はいそいそと出かけていったのであった。

「宇宙科学研究所」 何となく身が引き締まります。

宇宙科学研究所

 敷地内に飾ってある「ロケット」

ロケット

 館内には様々な資料やロケットの模型が飾られている、小惑星イトカワから奇跡の生還を遂げた「ハヤブサ」に関する展示が特に目を引いた。ちなみに、冒頭の写真は日本のロケット開発の父と言われた糸川博士。

 小惑星「イトカワ」

小惑星イトカワ

 映画「ハヤブサ」に出演した西田敏行さんのサイン色紙です。

サイン色紙

 鉄道もいいけど、ロケットもかっこいいなぁ・・

「運用中」

運用中

「実物」

黄色いロケット

 説明をよく読まなかったので、何の装置だか忘れてしまいましたが、何となく絵が素敵だったので思わず撮影。

気球

 そんなわけで、研究所の中を見学すること20分余り、いよいよ、イプシロンの発射予定時刻が近づいてきた。ロケットの発射ほど胸の高鳴る時はない。ニューイヤーのカウントダウンも盛り上がるが、年に一度確実にやって来るカウントダウンと違い、次にいつ見られるかわからない「世紀の一瞬」に立ち会うのだ!というオプションがさらに気持ちを盛り上げる。

 パブリックビューイングは満員、立ち見の出る盛況ぶりだった。
土曜日のため、子供連れ、家族連れが目立つ。もちろん一番は現場で生の打ち上げを見ることであろう。きっとライブの臨場感、打ち上げの際の轟音やロケットの軌跡、すべてが目に焼き付くに違いない。しかし、種子島まで行くことは叶わず、それでもみんな打ち上げの瞬間を目にしようと集まった「仲間」である。

 不思議なもので、言葉は交わさなくても、同じ目的で集まってきた者たちには自然と「連帯感」が生まれる。打ち上げ発射時刻が近づき観衆の目が一斉にプロジェクターから投影されたスクリーンに向かった。

 定刻13時45分(だったかな)

 何事も起こらず・・

 観修は互いに顔を見合わせる

「また・・失敗ですかね」
「延期ですか?」

 みんなの顔に失望の色が現れた瞬間・・アナウンスが入った。

「打ち上げは15分後の14:00となりました。

 何でも打ち上げの準備はOKだが、付近を航行する船舶の安全を確認してからの発射ということである。

 先日の失敗時には、現地に朝から詰めかけたギャラリーたちを失望の底に陥れる映像を見ていたせいか、何はともあれ一同、安堵の顔に変わる。(よかった・・)
 前回は泣き出す子供までいたらしい、そりゃそうだ、わざわざ出かけて何もなかった時の「がっかり」と「疲労感」は想像するに難くない。

 さぁ、15分後 僕らはあらためてその時を待った。

 打ち上げを待つ人々

打ち上げを待つ人々


 打ち上げの時間が近づいてくる・・あと1分・・画面でカウントダウンが始まった。

 それを見ていた観衆からも自然とカウントダウンの合唱が・・

 「5・4・3・2・1・!」 

 「発射 !!!」

 

 画面が一気に明るく染まり、イプシロンは大空へと翔び立って行く。残念ながら音は聞こえないが、火を吹きながら翔び立って行くその勇姿は、僕らの心を捉え、一瞬夢見る気持ちに引き釣りこんでくれる。

 打ち上げ成功! 

打ち上げ成功!

 ギャラリーからは歓声と拍手が沸き起こり、それは1分近くも続いた気がした。

 よかったね!

よかったね


 何気なく目に入った子供たちの顔が輝いて見えた。
 お母さんが語りかける

「よかったね、すごかったね」
「うん!」

 この光景を目にした子供たちの中からきっと未来の天文学者やロケット科学者が現れるのだろう。

 ありがとう! イプシロン!
 ありがとう! スペーススタッフ!



 おめでとう!

打ち上げ成功おめでとう





関連記事
別窓 | 随筆 | コメント:2 | トラックバック:0 | top↑
<<夕焼け小焼けで日が暮れて | つれづれペンペン草  おのみちたかし | 夏は激辛>>
MkgAoDiE さんへ
お名前がわからずごめんなさい。

素敵なコメントありがとうございました。
自分の名前を書いたボイジャーが宇宙にいるのですね。

そんな企画があったなんて全く知りませんでした。
筑波万博で10年後の自分に宛てた手紙が届くというイベントがありましたが、それ以上にスケールが大きいですね。

生きているうちに宇宙旅行に行ける時代が来るといいですね。
2013-09-24 Tue 22:13 | URL | おのみちたかし #-[ 内容変更] | top↑
最近宇宙に関心を持ち始め・・・
お邪魔します。

とても素敵な内容でした。

宇宙は難しくてわたしには良くわかりませんが、
ニュースを見たり聞いたりするたびに、胸だけはワクワクします。

超出不精ですが、JAXAが歩いても行ける場所に(東京)ありますので、
ハヤブサが帰還した時は見に行きました。

ニュースを見て大泣きして、ネットで画像を探しまくっては泣き、
帰還した機体に感激して人前もはばからず涙を流しました。
健気な任務遂行に対しては、
ほとんど人間に対するのと同じ感情を覚えました。

最近、ボイジャー関連で、
打ち上げから40兆年(億年か?記憶定まらず)経て到達すると知り
宇宙のあまりにも壮大な空間に、想像が追いつきませんでした。

いつだったか、宇宙船に搭載したものに夫と自分の名前を書いて応募し、
運よく記載されましたので、今ごろはどこかをさまよっているはずですが、
それを想像するととても楽しいです。
2013-09-24 Tue 16:57 | URL | #MkgAoDiE[ 内容変更] | top↑

管理者だけに閲覧

トラックバック URL

FC2ブログユーザー専用トラックバック URL
| つれづれペンペン草  おのみちたかし |

検索フォーム

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。