FC2ブログ
QLOOKアクセス解析
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | top↑
チェーンメール・マジック
2013-06-23 Sun 01:52
来月のお話

 小学校の頃流行った「不幸の手紙」

 説明するまでもなくご存知のことと思う。ある日、一通の手紙が届く、差出人はない。恐る恐る開いてみるとそこには・・・

「この手紙は不幸の手紙です、一週間以内にこの文面と同じ内容の手紙を5人出さないとあなたに不幸が訪れます」

というものだ。

(んなわけないでしょ)

 と笑い飛ばせるのは大人になったからで、多感な少年少女にとって「不幸」はできれば来て欲しくない、そこで罪悪感と相談しながらもこっそりと手紙を出してしまうという仕組みである。
 この手紙の恐ろしいところはその「繁殖力」にある。いわゆる「ねずみ算」式に数が増えていくのだ。といっても小学生のネットワークなどたかが知れているので、結局はクラスの誰かから来た手紙をクラスの別の誰かに出すことになったりするわけで、檻から出られぬねずみのように、クラス内で動き回り、中には「オレ、全部で10通も来たぜ」などと自慢する輩まで現れたりする。
 およそ、人間の心理として、好きな相手には出しにくいものだろうから、はたして自慢していいものかは微妙だが、ひと月もすれば自然と消滅していった。

 現代では「チェーンメール」がこれにあたる。その拡散のスピードは手紙の比ではない分、より悪質と言えるだろう。これらはいわゆる「マルチ商法」と同じ仕組みであり、悪用すれば多くの人を傷つけることになるし、知らずに転送すれば自分も加害者になりうる危険性もある、いずれにしてもやっかいな代物だ。

 しかし、文明の利器というものはいつの時代も功罪表裏一体なのも事実だ。
「原子力は悪く使えば恐ろしき殺人兵器にもなるが、正しく使えば人類を救う素晴らしいエネルギーにもなる」
と、お茶の水博士が言ったかどうかは定かではないが、僕は今そのプラスの「威力」を日々感じながら過ごしている。

 ある日ふと思った。

(中学校時代の友達どうしてるかなぁ・・)
(そういえば、卒業以来30年以上一度もクラス会や同窓会やってないもんなぁ・・)

 こう書くと歳もバレてしまうが、「みんなに会いたいなあ」という思いが沸沸と湧いてきたのだ。

(そうだ、同窓会やろう!)

 と「JR西日本」秋のキャンペーン風に僕はひざを叩いたのであった。

 一昔前ならば、ここで、実現までに数多くの高いハードルが存在した。

 1 仲間の住所がわからない。
 2 女性は結婚して苗字も変わっている。
 3 そもそも今でも地元にいる人間の方が少ない。

 頼みの綱はせいぜい「年賀状」くらいだ。年賀状でつながっている友達から少しでも多くの住所を調べることでとりあえず連絡はつく。しかし、次なる高いハードルが待ち構えている、実現までには・・・

 4 人数もわからずとりあえず会場を予約する。
 5 往復はがきで案内を出し出席を打診する。
 6 最終的な人数を確認して会場と調整を図る。
 7 会場と打ち合わせを行いプログラムを考える。
 8 当日は受付に司会、会費を管理し名簿の作成を行う。

 考えただけでも大変な作業だ。卒業時に代表幹事などネットワークを整備してあればともかく、個人的に開催しようとするのはかなり難しい。往復はがきなど返ってくるかどうかもわからないし、ハガキ代と送料だけでも金額的にも馬鹿にならない。時間もかかるしおよそ1年も前から準備してようやく実現できるかできないか、それでいて言わば「ボランティア」でもあるわけで、よほどの熱意がないと頓挫してしまいそうだ。

 僕は実現の可能性を探る。

(できるかなぁ・・)

 ノッポさんになり、3日と5分程考えた後、結論が出た。

(何とかなるんじゃない)

 その結論の根拠は「メール」である。

(メールで輪を広げていけば、たとえ北海道でも沖縄でも繋がるよな)

 というわけで7月に開催日を決めてGWに僕は最初のメールを発信した。当然、最初は今でも仲のいい数人の友達に対してである。最初から上手くいくと考えると失敗したときに失望するので、(広まらなければいつものみんなで飲めばいいさ)という気楽な気持ちで送信した。

内容を簡単にまとめると

○ 卒業以来会ってないですね。
○ みんなに会いたくなりました。
○ 今、会わないと死ぬまで会えない気がします。
○ 同窓会(学年同期会)をやりたいと思ってます。
○ まずは知り合いに送ります。
○ みんなのつながっている仲間に転送してください。
○ 15人集まったら正式に開催します。

 「母さん助けて詐欺」など「詐欺」が横行する昨今、宗教の布教や壺を買わされるのではと怪しまれぬように

○ 怪しいと感じたら止めてください。 と添え
○ 返信には卒業時のクラスと担任の先生の名前をパスワード代わりに記してください。

 と付け加えた。

 送信してから一週間はほとんど動きがなかった。いつも飲んでいる仲間から返信があっただけで、例えてみれば、メールというネズミは小さな檻の中を駆けずり回り、出口が見つからずお休みしているという状態である。

 僕はあせらず気長に待った。

(元気のいいネズミ君が檻を破ってくれるといいな・・・)

 すると、さらに一週間ほど経った頃である。
 一通の返信メールが来た・・発信元は何と「沖縄県」である!

 一匹の元気な「ネズミ君」(友達のことです・・失礼)が見事にオリを破り新たな仲間の元へと手紙を届けてくれたのである。この友達、沖縄に転送してくれただけでなく、僕のメールをプリントアウトして、地元に帰って、今でも地元に住んでいる仲間の家のポストへ一軒一軒投函してくれたのである!!

 僕はその行動力に心から感動し、そして感謝した。僕は言ってみればメールを出しただけ、ここまでの行動力はない。

 それから今日まで、僕のスマホは新鮮な驚きと喜びの悲鳴をあげ続けている。北海道から、九州から、毎日のように30年以上会っていない友達からのメールが届くのだ。それはあたかも水面に広がる波紋のように、穏やかに 穏やかに仲間の輪が広がっていくイメージである。

 すでに参加予定者は30名を超え、今も少しずつ増え続けている。

 僕は思った。

(メールってすごいなぁ・・)
(20年前なら実現してないよなぁ・・)

 さらに思った
 これこそ正に「チェーンメールの正しい使い方」である!!

 僕は今、数週間後に控えた「三十○年ぶり」の再会を心弾ませながら待っている。



関連記事
別窓 | 随筆 | コメント:2 | トラックバック:0 | top↑
<<伊豆半島一人旅 (前編) 「ダークな魅力の梅雨曇り」 | つれづれペンペン草  おのみちたかし | マーフィーのクイックカット>>
お礼
コメントいただきありがとうございます。
ネットもメールも時には簡単に凶器になりますよね。
僕も同感です。
2013-06-24 Mon 15:37 | URL | おのみちたかし #-[ 内容変更] | top↑
いい話ですね。
なるほど、どんなものでも、使い方次第で、善にも悪にもなるのですよね。
便利なネットシステム。いい方向にだけ使われることを願います。

不幸の手紙。ありましたねえ^^;
一番最初の首謀者って、だれなんでしょうね。
2013-06-24 Mon 07:23 | URL | lime #GCA3nAmE[ 内容変更] | top↑

管理者だけに閲覧

トラックバック URL

FC2ブログユーザー専用トラックバック URL
| つれづれペンペン草  おのみちたかし |

検索フォーム

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。